意識低い系社会人のあわよくば

日々疲弊している20代社会人の生活、趣味について

続・山内農場の味噌

以前居酒屋山内農場のお通しでいただけるなめ味噌がとんでもなくうまいということを書いた。

最近その味噌を手に入れた。手に入れるには来店してお土産にもらうか、ネットショップから注文するか、店頭販売で買うか。

俺は開店間もない地元の山内農場に行って「お客様、一名様ですか?」とか言われたけど味噌を売ってほしいことを伝えた。ここのお店の給仕はみな女性でミニスカの浴衣みたいな格好してて可愛い。

味噌は300gで税別700円。普段味噌など自分で買わないので相場はわからなかったけど、帰りにスーパーで普通の味噌の値段見たらだいたい倍くらい。1g1円くらいが味噌の相場だった。

僕はなんとかこのなめ味噌を手作りで作りたいと思った。相場の倍するんだったら自分で作ったほうが絶対安上がり。というわけで原材料を確認してみた。

味噌、発酵調味料、砂糖、ごま、おろしにんにく、カシューナッツ、水飴、野沢菜、鰹だし、醤油、食塩、唐辛子、アミノ酸液、調味料、香辛料抽出物、酸味料、着色料

以上。結構甘いものが入ってたのか。

配分とかわからないしアミノ酸液って何?状態だけど、とりあえず家にあった普通の味噌とおろしにんにくを混ぜてみたら意外と近いものになった。

山内農場の味噌を所望してたら味噌とおろしにんにく混ぜればいいと思う。

星の花が降るころに

学生時代、塾のアルバイトで記憶に残ってる教材が『星の花が降るころに』。中1の国語の教科書にのってたと思う。光村教科書でしか読めない描きおろし。


[あらすじ]
中学生のナツミには小学生からの親友の女の子がいた。しかしささいなことからすれ違い、関係は悪化してしまう。そのまま夏休みに入り、顔を合わすこともないため、更に溝は深まってしまう。新学期、ナツミは仲直りをしようと思うがなかなか決心がつかない。同じく小学生からの知り合いであるサッカー部の戸部くんはそんな事情を知ってか知らずか、ナツミに冗談を言う。ナツミはくだらないと思いつつもなぜかその冗談に笑ってしまった。かつて親友と一緒に歩いた銀杏並木。銀杏は枯れ落ち足元に散らばっている。上を見上げるとまた新しい銀杏がなっている。ナツミはそれをみて新しい一歩を踏み出そうとする。


たしかこんなところだったろうか。

銀杏がナツミの人間関係のメタファーになっており、新しい環境には新しい人間関係があり、いつまでも過去の人間関係に固執していてはいけない、ということを示しているのだろう。

ナツミが親友と仲直り出来たかどうかはわからないが、新しい一歩を踏み出すのだろう。

何故この話が記憶に残ってるのか。それはナツミにちょっかいをかける戸部くんの存在だ。
彼はナツミと小学生からの知り合いらしい。そして落ち込んでいるように見えるナツミに対して、「あたかも、を使って短文作れって宿題なんだけど、、、あ分かった。ナツミは俺のことイケメンと思ったことがあたかもしれない」と質の低い冗談をかます。ナツミはこれに対して笑ってしまうのだ。

多分戸部くんはナツミとその親友の仲が悪化していることを知っていたのではないか。そこで元気のないナツミを冗談を使って励ますことで仲直りに手を貸したのではないか。
何故戸部くんがナツミの様子に異変を感じ励まそうとしたのか。それはナツミのことが好きだったからだろう。

完全に想像、いや妄想である。

そこらにいる女の扱いに慣れたイケメンなら、上手に励まし後に二人は付き合うことになるのだろう。しかし戸部くんはそういうタイプじゃない。容姿については書かれてないが、おそらく坊主頭、年相応のニキビ面、そして身長は低めだろう。更に付け加えるなら登下校のカバンはエナメルバッグ、ひたむきに部活に打ち込む。サッカー部ということだが同じくサッカー部の僕から言わせればこのタイプのポジションはディフェンスライン、身長低いので多分SB。左ね。長友のポジション。でもレギュラーじゃない。

冗談でしか女の子を励ませないあたり、心優しい一面があるが不器用な性格と言える。


そして僕はそういった手合いの恋愛はうまくいかないということを知っている。それはいつだかのアメトーークケンドーコバヤシが言っていた。


「女ってのはろくでもない。女について研究するため少女漫画を読み込んだ。すると共通点を発見できた。主人公の女の子には想い人がいて、それとは別に主人公のことを想う男の子がいる。そういう男の子はとても優しくいい奴だけど、けしてイケメンではない。主人公の心を射止めるのは決まってちょっと意地悪でSな先輩。イケメンじゃないけど優しいという連中の恋はうまくいかない。だから女は嫌いだ。」

とのこと。戸部くんはケンドーコバヤシの言うけしてイケメンではないが優しいやつ、なのだ。

ケンコバの少女漫画理論で言えば、ナツミの心を射止めるのは、この話には登場していないちょっと意地悪な先輩ということになる。大抵の男は戸部くんタイプだ。だからこそこの妄想の結末に切なくなる。

指導要領とは関係ないところで感情移入してしまい、勝手に妄想し、だからこそ心に響く物語であった。

女に対して意地悪でSなイケメン、そんな奴いたら嫌味な奴としか思えない。

戸部くん!頑張れ‼

映画『バクマン』の感想

今更ながらバクマン見に行きました。漫画のファンってほどではないけど一応全部読んでたのでそれなりに楽しみだった。監督もモテキや30minutesの大根仁だし。

思ったことをそのまま書くと…

・OPから期待できた。ジャンプの歴史を3D漫画のような容量で振り返る演出がよかった。

佐藤健って意外とチビ。

・漫画の亜豆は天使だけど映画の亜豆(小松菜奈)はちょっとビッチ気味?声優目指す女の子だしもうちょいおどおどした感じのがいいんじゃないかなーって思った。まあ可愛いんだけどね。目の下半分が白目な感じがすき。ジト目ってやつ。

佐藤健神木隆之介の配役逆だろって声多かったけどやっぱり僕も逆の配役で見たかった。佐藤健のサイコー役はうまかったけど高木を演じる神木はちょっと違和感あった。優等生が頑張ってちょい悪演じてる感じ。漫画の高木は賢いけど優等生ではない。

・原作長いからしょうがないけど展開早すぎ。なんで主人公のサイコーが亜豆好きになったのかとか、亜豆もなんで好きなのかとかなかった。亜豆が、ただサイコーが漫画家になるモチベーション装置というか、そんな感じ。ストーリーはそんなんもあって全体的にうすっぺらい。

・多少原作の知識ないときついかも。

新妻エイジ悪役すぎ。演じる染谷将太なんか好きになれないんだよなー。二階堂ふみとか成海璃子とかあのかんじ。あいつら絶対EXILEとか馬鹿にしてるだろうし。多分有吉が嫌いなタイプ

・あと染谷将太新妻エイジ役やりたくなかったんだろうなと思った。勝手なイメージだけど。デフォルメされすぎな極端な天才って感じ。漫画書く以外ポンコツなアスペ。そんなステレオタイプなキャラいやいや演じてそう。あんまうまいとも思えなかったし。松山ケンイチのLは多分楽しんで演技してたと思う、なんとなく。

・最後のオチは勝負に勝って試合に負けたみたいな感じ。たけしの『キッズリターン』思い出した。「まあちゃん、俺たちもう終わっちゃったのかな?」「馬鹿野郎、まだはじまっちゃいねえよ」

・続編あってもおかしくないかな?って思ったけど、エンディングでサイコーたちが次回作の構想、アイディアをぶちまけてたの観てないんだろうなと思った。

・全体的にいい演出。エイジとのジャンプでアンケート一位どっちがとれるか勝負するとき、筆を武器に見立てたバトル展開がいい戯画化というか。あとマンガ書くシーンもセンスあってポップでよかった。中島哲也大根仁は日本映画界の先端いってるイメージ。三谷幸喜みたいな古臭いセンスに引導渡してほしいなって思う。

・病気押して漫画書くとこの努力・友情・勝利はかっこよかった。「編集の俺も寒いと思うけど努力・友情・勝利。俺も賭けてみたいんだ」的な編集者役の山田孝之のセリフ良かった。

・ジャンプ編集の連載会議シーン、仕事する男たちがしのぎ削りつつも茶々入れたりと、「漢」を感じた笑

・服部最初嫌なやつ感あったけどいいやつだった。

宮藤官九郎がおじさん役だったけど適役だった。


こんなとこかな。ま普通に面白かったし絵的にも全然楽しめた。どうしても原作と比べてあーだこーだいってしまうのだけど。

ただ漫画読んでない人からしたらうすっぺらいストーリーに思えちゃうのかな。分けわかんないまではいかないけど、そこの説明ないの?って思っちゃうような。

映画好きだけど実は今年二回目の映画館体験でした。やっぱ映画は面白いね、劇場で見ると。

The Fratellis

2005年にデビューしたスコットランドガレージバンド

1stに収録されている"Flat Head"がipodのCMに起用されスマッシュヒット。

www.youtube.com


ノリノリで踊れる洒脱でガレージロックなバンド。遊びが利きつつどことなく知性を感じるようなサウンドで僕は大好きです。
アルバム二枚だして解散してしまうんだけど再結成し、2013年に3rdアルバムをだす。

We Need Medicine


で、今年の八月に最新アルバムを出したようでようやく聴きました。

EYES WIDE, TONGUE TIED


よくある、バンドの四枚目みたい感じ。つまり、1stが勢い任せの初期衝動にまみれた作品で、2ndが1stに寄せるけどちょっと勢いが落ち…みたいな。で4thくらいには1stが好きだったファンからしたらちょっと残念なアルバムになってしまってる。方向性変わってて。
アジカンとかストロークスとかそんな感じかな。

でも僕は別にこういうの嫌いじゃない。むしろ好き。アジカンで一番聴くのマジックディスクだし。

レディオヘッドで言うとこのOK Computerっぽい感じかなあ。次の5thは1stからかけ離れたKid A的なアルバムになるかもしれない。

1曲目の"Me and the Devil"

www.youtube.com

これが素晴らしい。フラテリスが大人になったなと感じる曲。

伝説のブルースミュージシャンロバート・ジョンソンのクロスロード伝説の歌なのかな。

ロバートは十字路で出会った悪魔に魂を売って、超絶ギターテクを身につけたってやつ。

そういや20世紀少年で主人公が西日暮里の十字路で売れないV系バンドエロイムエッサイムズのギタリストにギターを教えるみたいなエピソードあったな。

山内農場の味噌

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居酒屋 山内農場にてお通しの野菜の味付けに出る味噌がとんでもなくうまい。
これさえあれば生の野菜いくらでも食べられる。

そしてなんと山内農場に行くと退店際におみやげとしてこの味噌を少量もらえる。
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最近肥満気味の俺は、「この味噌さえあれば野菜オンリーの夕食とかいけるんじゃね?」と思いました。
そこで気になるのはこの味噌は販売しているのだろうかということ。モンテローザのサイトで販売しているのだが5パックで2000円。普通の味噌の相場と比較したら3倍もの値段でした。
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DIYでこの味噌作っちゃった方がいいですね。クックパッドにそれっぽいレシピあるのでそのうち作ってレビューしたいと思います

The La's

外に出かけるときは必ずiPodで音楽を聴いている。

音楽はいい。この世で一番コストパフォーマンスの高い娯楽だから。
映画・漫画・音楽・読書とサブカル系の趣味をたくさん持ってるけどどれもこれも「コスパがいい」という入り口から入った。

漫画は小学生の小遣いでも買える。映画や音楽も100円あれば借りれる。何より図書館に行けばCDやDVDに本を無料で借りられる。
図書館は本以外にもいろいろ借りれるということは実はあまり知られていないのかもしれない。
俺のiPodには16000曲と割とたくさんはいってるけど半分が図書館で借りたものだ。メジャーどころならだいたい無料で手に入る。

あと音楽は映画や漫画と違い「手軽」だ。どこにいるときでも何か作業をしている最中でもイヤホン耳に入れるだけで楽しめる。ページを繰る手間はいらないし画面を見つめて集中する必要もない。

図書館で好みの音楽を借りつくした感あるので図書館にないようなものをお金をだして借りてる。
楽天レンタルはラインナップはまあ図書館以上で頻繁にセールを行ってるので送料込みで20枚1200円で借りられる。


いろいろ聴いても結局自分の好みのものに落ち着きがちで、最近何聴こうか迷ったときはRadioheadのThe BendsかThe Stone Rosesの1stを選びがち。でたぶん今日からひと月ほどヘビーローテーションしてしまうであろうアルバムに出会った。楽天レンタル様様である。

それまで名前すら聞いたことのないUKのバンド、The La's(ラーズ)。確か80年代にデビューしてオリジナルアルバム一枚リリースして解散してる。普通に有名なバンドのようで見落としてた。
一聴して好みのサウンドだなと思った。オアシスとストーンローゼズを足して二で割ったような感じ。

シンプルな演奏でガレージっぽい感じでもあるし、ビートルズっぽい雰囲気もある。
一曲がそれぞれ短いのでコスパ厨である僕的にとても聴きやすい。短時間で何曲も楽しめるから。

まだまだ自分の知らない素晴らしいアルバムはいっぱいあるんだなと思った。

 

La's

La's

 

 

リア充と非リア充の会話の違い

いつだかのリア充と非リア充の会話について分析した文章が残ってた。

 
読めばリア充がなにゆえリア充たるのか、非リアがなにゆえ非リアたるのか分かると思う。
 
 
 
 
大学内にてリア充の会話を盗み聞くと 
A「ゼミの選考マジつらい」
B「お前そこ入っても絶対浮くから」
A「なじめんわ、シケメンしかいねー」
 
 
彼らは非リアを”シケメン”と呼ぶ。彼らから見たら確かにそうだろう。リア充がどんな会話してるか気になってたので聞き耳立てたら僕のような非リアとはそもそも会話の特徴・目的が全然違うことがわかった。
参考までに非リア(ていうか僕)の会話の特徴を書き連ねてみた。
 
 
非リアの会話の特徴(ていうか僕)
 
・独りよがりな会話である
別の言い方すると大勢の中ではだんまりだけど一対一だと話せる、ということ。これは非リアにありがち。何故タイマンだと話しやすいかというと一方的に話してれば、または一方的に話を聞いていればいいから。
僕は一方的に話しがちなんだけどつまりは独りよがりな会話ということなんだろう。こうした会話を漫談・対談・講演会に分類してみた。
 
1.漫談
一方的にオチのある話をする。さりげなくしゃべると非常にウケが取れる。何か面白いことがあったら会話のネタになるので割と楽。いろんな人に同じネタを話すので「これ話したっけ?」の前置きを使いがち。
 
2.対談
ただひたすらインタビューするだけ。たとえば女性とデートの時、その人のことを知ろうといろいろ質問を投げかける。そうすれば相手がペラペラしゃべる。質問考えて相槌打つだけ。楽。
 
3.講演会
漫談とほぼ同じだが、オチはいらない。自分の性癖や思想など内面を語る。これは漫談よりも大勢相手に話やすい、とはいえやっぱりハードルが高いので周りが皆後輩とかいう状況でないと難しい。
 
非リアは割と一対一の会話は得意だ。話もまあ面白い。
天才・松本人志が面白い奴の条件をネクラ・貧乏・女好きとした。
ネクラは非リアと言い換えてもいい。彼らは人と関わるより自分の世界に閉じこもる。これが突飛な発想に繋がり面白さを生む。そしてその面白さは一対一の会話であれば発揮されるのだ。
 
一方非リアが大勢での会話においては
 
・高度な天丼を使う
多人数での会話中ウケたワードを効果的なタイミングで差し挟む。ここで天丼したらウケるという計算をして確信犯的に挟むのでウケはいい。 ていうか自分から話題を提供出来ないので、いいタイミングで挟んで存在をアピール。
 
・ガヤ
これも同じく多人数だと会話の中心に入れないので外からガヤをとばす。だいたい言葉尻をとってそれをオーバーに表現しなおす。例えツッコミとまではいかないがそんな感じ。
 
・受け身
話しかけられるまで話しかけられない。自分から輪に入ることはできない。
 
・講演会
先述
 
非リアはこのようにテクニックを駆使しないと大勢での会話に入れない。
 
リア充の会話の特徴
 
・スピードが速くほぼ反射で話す。
故に相槌が適当でもはやリズム・テンポのためにある。バンドで言うとドラム。考える暇なく次から次に会話が動き話題が変化する。
 
・センスある返しをする 
意外に面白い言い回しをする。適当な相槌を打ちつつも良きとこでいい切り返しする。しかも非リアと違ってウケを狙うことなく自然体でこなす。
 
・”雑談”している 
漫談でも対談でも講演会でもなく雑談している。独りよがりな非リアと違い会話を皆で作り上げる。会話してる連中で一つのしゃべくり漫才をしているような感じ。
 
・身内用語の多用
仲間内で流行したワードを会話に差し込む。非リアのそれと違い天丼として効果的ではないし全然面白くない。ただこれは仲間内で楽しむギミックでウケを狙ってるわけではない。先の相槌のようなものでリズム・テンポである。また仲間内でしか通用しないので連帯感が生まれる。
 
 
こんな感じ。リア充たちは共通の意思をもって雑談しているという印象。仲間たちとその場の連帯感を大切にするため会話している。
 
非リアは一対一だと喋れるけど大勢だと話せない。何故なら独りよがりだから。自分の得意な話題を話したいだけだから。
 
非リアは会話において承認欲求が強いのだと思う。自分の話を認められたいので自分の領域の話をするばかりで、大勢だと自分のターンが短いためそれができない。
 
リア充はそんなこと考えない。その場が楽しければいいのだ。俺の話面白いでしょ?といったドヤ顔はなく、仲間たちみなで盛り上がれればそれでいい。
 
だからこそ”リア充の会話ってつまんねー”なんて聞くのだ。グーグル先生の検索で”リア充 会話”のサジェスト一位は”リア充 会話 つまらない”(ちなみに”話題””内容””ついていけない””怖い”と続く)
 
非リアは自分の世界を見せつけたいという意思のもと会話している一方でリア充はウケを狙わず仲間とともに楽しく過ごすことを重視している。
 
つまりリア充になるには”仲間とともに楽しく過ごす”ことが必須ということだ。